利用手順
1. ユーザー登録
機器を予約して使用するためには大学連携研究設備ネットワーク(以下、設備NW)にユーザー登録する必要があります。
新しく着任された先生等で自身が機器利用料金の支払責任者となる場合は、センター事務室までご連絡ください。設備NWでは「会計責任者」としてユーザー登録が必要になります。登録はセンターで行いますので、その後に予算上限と学外利用可否の設定をお願いします。
研究室に新しく配属された学生等が機器を利用する場合は、支払責任者となる研究室の先生に、設備NWの「利用者」としてユーザー登録をしてもらってください。
2. 利用申請書の提出
機器の利用申請は機器ごとに必要となります。利用申請書に記入の上、センター事務室までご提出ください。液体窒素の汲み出しも同様です。
3. 講習受講
原則としてすべての機器利用および液体窒素の汲み出しは、講習資格をもった教職員から講習を受けなければなりません。また機器によって講習を随時受け付けているものと、年に1~2回しか行わないものとがあります。とくに液体窒素を汲み出す場合は年に1回の学内全体講習会を必ず受講してください。
4. 利用申請(Web)
講習を受講したら設備NWで利用申請をしてください。
➀利用申請書が提出されていること
➁講習を受講したこと
以上2点がセンターで確認できたら利用申請を承認します。
5. 機器の予約・使用
利用申請が承認されたら、ご自身で機器を予約し使用できるようになります(一部機器は教員のみ予約可能です)。
なお、予約・使用についてはできるだけ多くのユーザーが公平に利用できるよう、下記のルール・マナーをお守りください。
- 予約した時間に遅れたり、使わなかったりなどしないようにしてください。ほかのユーザーにとっても迷惑となります。場合によっては研究室単位で利用を停止するなどの厳しい対応を取ることがあります。
- 原則として同一研究室で2日間連続して機器を使用した場合は、次の使用まで平日2日以上間を空けてください。ただし前日時点で翌日の予約がない場合については、2日を超えた連続使用を認めます。
- 連続使用に関しては機器ごとの事情も踏まえて柔軟にルールを運用しています。個別の運用については機器の管理者にお問い合わせください。
また以下の利用上の注意もよくお読みください。
利用上の注意
基本的なルール
- 機器分析センターの機器を利用するためには、原則として各機器に対して各個人の利用資格が必要です。また一部の機器を除き、利用者本人が予約をしてご利用ください。
- センターの利用推奨時間は平日の午前 9 時から午後 5 時までです。それ以外の時間帯も利用できますが、トラブル発生時等の対応が出来ないのでできるだけ避けてください。
- 玄関の開錠時間は平日の午前 8 時 30 分から午後 5 時 15 分までです。これ以外の夜間や休日に利用を予定している場合には、装置室の鍵に加えて玄関の鍵(カードキー)もあらかじめ借り出しておいてください。鍵とカードキーを借り出す際は管理簿に記入してください。なお鍵は装置を使用後、速やかにご返却ください。
- 装置室と玄関の鍵の貸出しは平日午前 9 時から午後 4 時まで行っています。
- センター内はすべて土足厳禁です。清浄環境の保持のため必ず上履きに履き替えて下さい。ただし、液体窒素の汲み出しを行う部屋は土足のままで結構です。
- センターの建物内外はすべて禁煙です。また、各装置室内は飲食も禁止です。
- 機器使用後は装置室内を使用前よりきれいに清掃してください。
- 実験途中でも退室時には部屋を消灯し施錠してください。不在時に解錠されている場合、掛け忘れと判断して施錠することがあります。
- データの抽出は、原則的に CD または DVD で行ってください。ウイルスの持ち込み、拡散を防ぐためです。
- そのほか、センター内の張り紙等掲示による指示にしたがってください。
- 最新情報については、機器分析センターHP のお知らせ、および設備 NW の設備ニュースをお読みください。
廃棄物の取扱い
- 使い捨て手袋、アルミホイルを使用する装置室には、それぞれ専用のごみ箱(袋)を用意しています。一般のごみ箱には入れず、必ず分別してください。その他、装置室内には可燃ごみのゴミ箱を用意しています。
- その他の日常ごみは休憩場所のゴミ箱に捨てるか持ち帰ってください。
- 休憩場所には日常ごみ 4 種類(可燃ごみ、缶、瓶、ペットボトル)を分別廃棄できるゴミ箱を設置しています。正しく分別してください。
- ゴミ箱には有価物(コピー用紙などの記録用紙、段ボールほか)を捨ててはいけません。分別してから持ち帰ってください。
- 装置室や試料調製室から出た排水や廃液は、トイレや洗面台には絶対に捨ててはいけません。
- ICP 発光分光分析装置や液体クロマトグラフ質量分析装置を使用する際は、適切な廃液タンクを用意し廃液は研究室に持ち帰ってください。
省エネルギー・省資源
- 空調はコントローラ付近に設定温度を指示しています。設定温度の変更はしないでください。実験の性質上、変更する必要のある場合は機器管理者に連絡してください。
- センター内のすべての水道の蛇口には節水コマを取り付けています。閉める時には確実にお願いします。
安全のために
- センターでは薬品を保管できません。持ち込んだ薬品・試料等は測定終了後に必ず持ち帰ってください。
- 一部の部屋には液体薬品の吸収シートを備え付けています。また、事務室にも備え付けています。緊急時には使用して汚染の拡大を防いでください。
- 高圧ガスの取扱いには所属の研究室での経験がある方のみ行うようにしてください。
- 高圧ガスボンベを持ち込む場合は、一時的であっても必ずボンベスタンドも持参し適切に固定してください。
- 液体窒素の汲み出しの際は、換気に気をつけてください。酸素濃度センサーが作動した場合は速やかに退室し、センター職員に報告してください。
機器分析センターにおける緊急時の対応
事故が起きた時は、大きな声で事故が起きたことを告げ周囲の者及び機器分析センター教職員に知らせるとともに、重大性に応じて、応急処置、健康管理センターへ連絡、消防・救急(119)への連絡を行う。
※連絡が可能なタイミングで必ず指導教員に知らせること。
1.人身事故
a. 急病で倒れた場合
- 位置を移動せずに直ちに健康管理センターへ連絡する。
- 嘔吐による窒息を防ぐために、顔は横を向くようにしておく。
b. 危険物による負傷の場合
- 負傷者を事故現場から廊下など安全な場所に移動する(事故の続発を防ぐ)。
- 可能な場合は応急手当が行う(負傷部の洗浄、水道水による火傷の冷却、止血など)
- 応急処置と並行して健康管理センターに連絡する。
c. 酸欠の場合
- 室内が酸欠の恐れがある場合は、酸素マスクや送気マスクなどの適切な装備なしで、負傷者を助け に行かないようにする(酸欠による2次災害を防ぐため)。
- すぐに機器分析センター教職員、または健康管理センターに連絡する。
※新館2階、3階には緊急シャワーが設置されているので、必要に応じて利用する。
※判断に迷った場合は、健康管理センターまたは機器分析センター教職員に指示を仰ぐ。
※健康管理センターで対応可能な怪我の程度は、静脈止まりのもの、手足のやけどまでなので、顔 や目の火傷、薬品を浴びたとき、指や腕の切断事故の場合は応急処置を施した後、病院へ自力で行く、若しくは救急車を呼ぶことを判断する。
※怪我の程度により緊急を要すると判断される場合は、自分の携帯電話を用いて、直ちに救急(119)に連絡する。
2. 火災
a. 負傷者がいる場合
- 直ちに安全な場所に移動し、可能なら応急処置を行う。
b. 廊下にある火災報知機のボタンを押す。
c. 初期消火が可能と判断される場合は、各階に設置されている消火器で消火を行う。
d. 初期消火が難しい場合は、自分の携帯電話を用いて、消防(119)に連絡する。
※初期消火より人命の方が大切であるので、危険と感じたとき、または天井に炎が届いたら消火をあきらめて直ちに避難する。
3. 地震
a. 揺れが収まるまでは机の下などに入り頭部を守る。
b. 2階、3階にいる場合は、室内の階段、または屋外の階段(新館のみ東側に設置)を使って1階に降りる。
c. 機器分析センター前の中庭に避難する。
d. 火災が起きた場合は【2. 火災】に従う。
4. 連絡先一覧
No | 連絡先 | 電話 | 電話の内容 |
1 | 機器分析 センター | 055-220-8667(事務室) 055-220-8420(技術支援室) 055-220-8647(専任教員) 055-220-8472(センター長) | 連絡 通報 夜間・休日の場合はkbc@yamanashi.ac.jpに連絡 |
2 | 健康管理 センター | 055-220-8080 055-220-8081 | 救急処置を依頼する 救急車または病院受診の判断を仰ぐ |
3 | 消防署 | 119 | 消防車・救急車を呼ぶ |
4 | 総合案内所 | 055-220-8032 | 消防署に電話したとき、または救急車を要請したいとき |
5* | 工学域 支援課 | 055-220-8714(教務GL) 055-220-8404(総務GL) | 学生の事故 火災・建物異常及び職員事故 |
5. 119番通報
a. 「火事ですか?救急ですか?」の問いに、【火事 or 救急】と答える。
b. 「現場の住所」は、【山梨県甲府市武田4-3-11】。
c. 「建物の名称」は、【山梨大学 機器分析センター 新館 or 旧館 〇階】。
d. 「具体的な場所」は、【甲府キャンパスの武田通りを挟んだ東側で、プロジェクト研究棟と情報メディア館の間の建屋】。
e. 「火災 or 怪我の程度の説明」は【新館〇階で火災が起きている、〇名が怪我により出血している、〇名が爆発事故で負傷している、などを伝える】。
f. 電話をかけた人の氏名と電話番号を伝える。
以上
利用料金規定
概要
センターの機器の運営には電気等の光熱水費用のほか、各種消耗品、メンテナンス、修理等に費用が必要であり、これらは受益者負担の原則により利用者からいただいています。各機器には利用料金の単価が定められており、機器一覧に掲示しています。なお、一般的な故障・不具合の復旧に必要な費用については利用者全員が負担する形となりますが、故意や講習会で何度も注意した点を守らなかった等、利用者の操作に重大な過失がある場合には、復旧費用を当該利用者にお支払いいただくことがあります。また、利用者登録を行わないで使用されて故障等を引き起こされた場合は、復旧費用をすべてご負担いただきます。
利用料金は年度ごとにすべての機器について集計し、利用者登録時の支払責任者から原則として翌年度お支払いいただきます。定年等で退職される教員を支払責任者としている利用者については、利用を退職の1ヶ月前までとし、退職までにすべてお支払いいただきます。
お支払いいただける経費は、法人運営費のほか、科学研究費補助金(研究費)等をお使いいただけます。詳しくは所属部局の会計担当者にご相談ください。
科研費等でのお支払いについて
科研費等でお支払いを希望される場合は利用年度内の支払いとなり、 利用前に手続きが必要です。
利用開始前に年度ごとに支払申請書を提出していただく必要があります。 申請後、学内の手続きを経て利用することができるようになります。また利用の都度、利用報告書を提出していただきます。
これらの手続きにおいてお支払いされる場合、以下の点にご注意ください。
- お取扱いできるのは当該年度の12月利用分までで、1月から3月までの利用分についてはすべて次年度にお支払いいただきます。
- 支払い手続き後にさかのぼって利用料金単価等が変更された場合、差額は翌年度に法人運営費等により清算します。
- 法人運営費による支払いは使用年度内にはできません。
- 科研費以外の予算による支払いをご希望の場合は、所属部局の会計担当者にご相談下さい。
- 申請については、複数経費はお引き受けできません。一つの経費からとさせていただきます。