
装置概要
示差走査熱量分析装置(DSC)はプログラムされた通りに試料温度を変化させ、そのときの熱挙動を調べる装置です。DTAとよく似ていますが、試料に出入りする熱流(吸熱・発熱)を直接測定し、測定試料と基準試料間の熱流量の差を時間または温度に対してプロットします。DTAに比べて感度が高く、定量性があります。
本センターのDSCは電気冷凍機を備えており、降温方向の温度制御が可能であるほか、-90℃まで冷却が可能です。
| メーカー | リガク |
|---|---|
| 機種名 | DSCvesta |
| 測定可能温度範囲 | -90~500℃ (※1) |
| 測定雰囲気 | 窒素 (※2) |
設置年度
2019年度
設置場所
新館 301号室
利用について
測定条件
※1 装置としては700℃まで測定可能です。500℃以上の高温で測定したい方はご相談ください。
※2 ガスボンベ等を自身で持ち込む場合は変更可能です。ご相談ください。
温度校正
測定した生データは温度校正をしていませんので、必要なら解析時に校正ファイルを適用して温度校正をしてください。
センターで作成した校正ファイルがありますが、その適用の可否、適用した結果も含め、すべて測定者の責任としてください。自分自身で校正を行いたい場合(校正ファイルを作成したい場合)は、校正用の試料を差し上げますのでご相談ください。
学外利用
本装置は他大学・公的研究機関による利用が可能です。
