
装置概要
透過型電子顕微鏡(TEM)は薄膜化させた試料に高エネルギーの電子線を照射し、試料を透過した透過電子を検出・結像することで、試料の内部構造を高分解能で観察する装置である。また、電子線を照射した際に試料から発生する特性X線を検出・解析することで、極微細領域の元素分析も可能である。
主な仕様
メーカー | FEI |
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機種名 | Tecnai Osiris |
加速電圧 | ~ 200 kV |
ビーム電流 | ~ 50 nA |
TEM観察倍率 | 22 x ~ 930 kx |
カメラ長 | 34 mm ~ 4500 mm |
STEM観察倍率 | 150 x ~ 230 Mx |
試料サイズ | 直径3 mm 以内 |
試料ステージ | X,Y移動 ±1 mm Z移動 ±0.375 mm |
設置年度
2010年度
設置場所
旧館 B104号室
利用について
観察・分析試料
- TEMの試料室は高真空を維持する必要があるため、水分を含んだ試料や脱ガスの多い試料は観察しないこと(事前に十分に乾燥、脱ガスを行った試料は観察可)。
- 電子線を透過させるためには、試料を十分に薄膜化させる必要がある(材質にもよるが50~100 nm 程度)。
- 高エネルギーの電子線を照射するため、試料へダメージを与える場合があることに注意。
依頼分析
学内者向けに依頼分析を承っていますのでご相談ください。試料調製も行えます。
学外利用
本装置は他大学・公的研究機関、ならびに民間企業による利用が可能です。